icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 術後1週間の患者管理 Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 11.ヘルニア手術

腹壁瘢痕ヘルニア手術

著者: 安藤幸史1 古田凱亮1 磯部潔1 宮田潤一1 森俊治1 西海孝男1 宮田誠一1 諏訪大八郎1

所属機関: 1静岡赤十字病院外科

ページ範囲:P.235 - P.239

文献購入ページに移動
 発生後比較的短い期間の小さな腹壁瘢痕ヘルニアの術後管理は,術後1〜2日より食事・歩行開始とし創感染に注意する.発生後長く放置された腹壁瘢痕ヘルニアは,ヘルニア間も大きく腸管の通過障害を伴っている場合もある.また,巨大ヘルニアではメッシュを使用する手術も必要である.剥離面が大きいので,皮下ドレーンを挿入する場合は持続吸引ドレーンを置き早期(術後2〜4日)に抜去し,創感染に対しては抗生物質の使用などにいっそうの注意を払う.創の緊張が強い場合には,semireclining positionとし疼痛緩和をはかる.術後2〜3日より食事・歩行開始とする.また,subileus状態が続いていた患者では,腸管(小腸)切除または剥離術が行われることもあり,この場合は腸手術後と同じ術後処置を行い,食事も約1週間後とする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら