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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 12.そのほかの手術

副腎摘除術

著者: 伊藤悠基夫1 小原孝男1 山下共行1 神戸雅子1 飯原雅季1

所属機関: 1東京女子医科大学内分泌疾患総合医療センター外科

ページ範囲:P.248 - P.252

文献概要

 副腎摘除術の対象は大部分がホルモン産生腫瘍である.産生されるホルモンの種類により病態が異なり,また手術方法も異なる.さらに,ホルモン過剰産生に対しては術前に固有の処置を要し,術後も通常の外科的管理に加えて疾患固有の管理が必要となる.特に褐色細胞腫は術前のα遮断剤投与と,術中・術後のα刺激剤投与,血糖管理,循環管理など症例により処置が異なる.クッシング症候群は感染に弱く,創治癒遷延や血栓症の危険性,ステロイド補充が必須であることなどに注意する.原発性アルドステロン症では特に術前の電解質管理が重要である.副腎手術一般に関し,早期離床に努める.ステロイド補充の要・不要は,疾患と術式により異なる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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