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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 13.内視鏡下外科手術

腹腔鏡下胃部分切除術—早期胃癌に対する腹腔鏡下手術

著者: 大上正裕1 大谷吉秀1 吉田昌1 星屋泰則1 林憲孝1 石塚裕人1 熊井浩一郎1 久保田哲朗1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.256 - P.260

文献概要

 早期胃癌に対する腹腔鏡下手術では,腹腔鏡下胃局所切除術ならびに腹腔鏡下胃内粘膜切除術ともに手術操作に問題がなければ,通常,術翌日〜3日目には経口摂取が開始でき,前者で術後5日目,後者で術後7日目前後の退院が可能である.これらの手術は手術侵襲が小さいことから術後管理が甘く考えられがちであるが,腹腔鏡下手術特有のピットフォールがあることにも留意すべきである.特に術直後の数時間では,無呼吸や高二酸化炭素血症に目を光らせるために頻回のチェックが必要である.また,腹腔鏡下手術で発生頻度が高いといわれている下肢深部静脈血栓症と続発する肺梗塞の防止のため,術中の予防策とともに術直後から下肢の運動の励行も必要と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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