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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 13.内視鏡下外科手術

腹腔鏡下胆嚢摘出術

著者: 万代恭嗣1

所属機関: 1東京大学医学部第2外科

ページ範囲:P.261 - P.265

文献概要

 腹腔鏡下胆嚢摘出術は,全身麻酔下で,かつ腹腔内操作は開腹胆嚢摘出術に準じて行われるため,これに対応する術後管理が必要となる.ただし,腹腔鏡下の手技ではその低侵襲性のため,術後管理期間が大幅に短縮されるのが特徴である.術後1〜2日間を術後早期と考えて,呼吸・循環,補液などの全身管理を行い,術後4日目の退院に向けて早期に経口食を開始し離床を進める.鎮痛剤の投与は必要ないか,あっても短期間ですむことが多い.ただ,術後1週間前後までに生ずる可能性のある遅発性の胆管損傷や消化管穿孔の存在を十分認識して退院前後の管理にあたることが肝要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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