icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 術後1週間の患者管理 Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理 13.内視鏡下外科手術

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術

著者: 松本純夫1 川邊則彦1 水野有朋1 白石天三1 鈴木啓一郎1 梅本俊治1

所属機関: 1藤田保健衛生大学第二教育病院外科

ページ範囲:P.271 - P.275

文献購入ページに移動
 腹腔鏡下の鼠径ヘルニア修復術は硬膜外麻酔のみでも可能であるが,多くは気管内挿管による全身麻酔下に行われる.したがって,腰椎麻酔下で行われる従来法に比べ,術後の呼吸管理に注意を要する.また,炭酸ガスによる気腹が行われた場合は腹腔内圧上昇により静脈還流が阻害されるため,下肢の深部静脈血栓から肺梗塞を引き起こす可能性があるため,深部静脈血栓症の有無をチェックすることが重要である.メッシュ固定のステイプルによる神経損傷,腹壁およびヘルニア術後の死腔への血腫,漿液腫,皮下気腫の有無と消長に注意する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?