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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅱ.合併症を有する患者管理

低栄養

著者: 稲葉毅1 斎藤英昭2 林明燦3

所属機関: 1東京大学医学部附属病院材料部 2東京大学医学部附属病院中央手術部 3東京大学医学部附属病院第1外科

ページ範囲:P.338 - P.339

文献概要

栄養状態の評価と手術適応
1.栄養状態評価のパラメーター
 術前栄養状態の指標としては,血中アルブミン(Alb),コリンエステラーゼ(ChE),総コレステロール(T.Chol)などが一般的に使用されている.短期間の栄養投与の効果判定には,Albなどよりも血中半減期の短いプレアルブミン(PA),トランスフェリン(Tf),レチノール結合蛋白(RBP)などのrapid turnover proteinを用いたほうがより正確に評価できる.また,総リンパ球数(TLC),遅延型皮膚反応(PPD)などの免疫能も栄養状態を強く反映する.
 血液データ以外では,体重・理想体重比(栄養指数,%IBW)あるいは体重・健常時体重比,上腕三頭筋部皮厚(TSR),経口摂取状態,体重減少の有無などが栄養状態の簡便かつ有用な指標である(表1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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