icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅲ.注意すべき状態の患者管理

透析中の患者

著者: 矢野誠司1 仁尾義則1 田村勝洋1

所属機関: 1島根医科大学第1外科

ページ範囲:P.346 - P.347

文献概要

 近年,透析医療の進歩により慢性透析患者にも比較的安全に手術が行われるようになった.しかし,透析患者は慢性腎不全というだけでなく,体液のアンバランス,心機能異常,電解質・酸塩基平衡異常,糖・脂質・蛋白・アミノ酸異常,内分泌異常など全身疾患としての特殊な病態を有するため,手術をするうえでのリスクは高く,種々の合併症を併発する危険性を常に秘めている.また,易感染性,創傷治癒の遅延,出血傾向,貧血など手術に不利な条件を兼ね備えていることが多い.よって,手術を施行するにあたっては,術前から十分な予防的処置が必要であり,術中・術後においても細心の注意と管理が要求される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら