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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅲ.注意すべき状態の患者管理

肥満の患者

著者: 矢野雅彦1 塩崎均1 門田守人1

所属機関: 1大阪大学医学部第2外科

ページ範囲:P.348 - P.349

文献概要

 肥満とは,体内の脂肪組織量が正常範囲を越えて異常に増加した状態で,その成因により明らかな原因疾患の認められない単純性肥満と,内分泌疾患など何らかの疾患に随伴してみられる症候性肥満とに分けられる.ほとんどが単純性肥満であるが,症候性肥満の可能性がある場合は詳細な病歴,家族歴,薬剤服用歴の聴取や,血中の各種ホルモンを測定し,背景にある基礎疾患の十分な把握と術前のコントロールが必要である.
 肥満の程度の判定には表に示すように種々の方法がある.理想的には体脂肪量を基準にすべきであるが,体脂肪量を直接測定するのは実際的ではないので,臨床的には身長と体重から体脂肪量を推定する.肥満患者の手術にあたっては,特に標準体重比が2.0を超える高度肥満患者morbid obesityの取り扱いが問題になる1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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