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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅲ.注意すべき状態の患者管理

急性胆嚢炎・急性胆管炎患者

著者: 仲吉昭夫1 北村直康1 志村浩1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院外科

ページ範囲:P.365 - P.367

文献概要

初診時の病態把握
1.胆石性胆嚢炎
 急性胆嚢炎は胆石の頸部嵌頓,胆嚢管閉鎖などが誘因となって発症する胆石性急性胆嚢炎が最も多く(90%前後),胆石症の厄介な合併症として認識されている.臨床症状は類似していても術前リスクは多種多様であり,急性閉塞性胆管炎が先行している場合は重篤化する率が高い.起炎菌としてはE.coliやKlebsiellaなどのグラム陰性桿菌Enterococcus groupのグラム陽性菌が多いが,最近では嫌気性菌Bacteroides fragilis groupが増加している1).胆管炎の定義については議論の多いところであるが,胆管胆石や腫瘍などの胆道疾患に基因する胆汁うつ滞が発生し,黄疸(血清総ビリルビン値5mg/dl以上),高熱(白血球数9,000以上,胆汁中の細菌を証明),上腹部の自発痛を伴うなどの条件は一致している.いずれにせよ,胆道感染と総称されている急性胆嚢炎,急性胆管炎の術前リスク判定と術前管理は表に示す順序でチェックしていく.
 これらの急性炎症症例は,基本的には手術適応と考えられているが,US下穿刺ドレナージ術(PTGBD,PTBD)や内視鏡下胆道ドレナージ術(EST,ERBD,ENBD)の技術が著しく進歩した今日では,大部分の症例は待機的手術が可能になり,最近では腹腔鏡下胆嚢摘出術も実施されるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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