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特集 術後1週間の患者管理 Ⅳ.術後合併症の予防と対策
心不全
著者: 加戸靖1 今村洋二1
所属機関: 1関西医科大学胸部外科
ページ範囲:P.374 - P.375
文献購入ページに移動 外科全般にいえることだが,対象症例が高齢化するに伴い術後合併症として急性心不全に遭遇する頻度が増加してきている.術後早期に心不全を惹起する原因としては,(1)心臓の機械的障害(弁膜症,先天性心疾患,心タンポナーデなど),(2)心筋障害(虚血性心疾患,心筋症,心筋炎,代謝異常など),(3)不整脈疾患,などがある.また,特殊なものとして開心術後の心不全が挙げられる.
術後早期に心不全に陥る症例は基礎疾患を有している場合が多い.術前に正確な既往症の聴取と理学所見,検査所見の把握をしておくことが重要である.心電図では不整脈,心筋虚血,心筋梗塞,心肥大の有無を確認し,胸部X線写真で心拡大,肺水腫の有無を確認する,心エコーを施行し左室機能評価,弁膜症,短絡疾患の有無を確認しておく.異常を認めた場合には,心臓カテーテル検査,血管造影検査を施行し病態を正確に把握しておくことが重要である.
術後早期に心不全に陥る症例は基礎疾患を有している場合が多い.術前に正確な既往症の聴取と理学所見,検査所見の把握をしておくことが重要である.心電図では不整脈,心筋虚血,心筋梗塞,心肥大の有無を確認し,胸部X線写真で心拡大,肺水腫の有無を確認する,心エコーを施行し左室機能評価,弁膜症,短絡疾患の有無を確認しておく.異常を認めた場合には,心臓カテーテル検査,血管造影検査を施行し病態を正確に把握しておくことが重要である.
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