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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻11号

1995年10月発行

特集 術後1週間の患者管理

Ⅳ.術後合併症の予防と対策

ICU Syndrome

著者: 高橋愛樹1 長谷川朝穂2

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院救急医学科 2千葉県精神医療センター

ページ範囲:P.393 - P.395

文献概要

 重症患者の治療・管理を効果的に行う目的の集中治療部(室)Intensive Care Unit:ICUは,現在多くの医療施設に設置されている.しかし,CCUを主とするICU,重症の救急患者を主とするICU,術後の患者を主とするものなど,その運営形態や収容される患者は異なっている.このようなICUに収容されている患者に,不眠,不安,興奮,幻覚・妄想状態など種々様々な精神症状が認められ,Mckegneyにより“intensive care syndrome”1)と名付けられた.
 その後,ICU Syndromeは「原因を問わず,ICUで出現する精神症状のすべて」「集中治療の場において,患者の要因,疾患や侵襲による要因,環境的な要因などが複雑に絡み合った結果生じた精神症状」「1つの独立した疾患単位であり,将来その成因も明確に規定される可能性がある精神症状」などと,かなりばらつきのある捉えられ方をされるに至っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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