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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻12号

1995年11月発行

文献概要

カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・11 胃・十二指腸

十二指腸潰瘍穿孔に対する腹腔鏡下手術

著者: 長島敦1 吉川宏1 奥沢星二郎1 北野光秀1 土居正和1 茂木正寿1 山本修三1

所属機関: 1済生会神奈川県病院外科

ページ範囲:P.1393 - P.1398

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はじめに
 十二指腸潰瘍穿孔に対する手術は,腹膜炎と潰瘍症を別々に治療する目的で行う穿孔部閉鎖術と,同時に治療する広範胃切除術や迷走神経切離術などの潰瘍根治術がある.しかし,近年抗潰瘍薬が進歩したこと,潰瘍根治術後の潰瘍再発も決してまれではないこと1)が報告され,穿孔部閉鎖術を第1選択とする施設が増加する傾向にある.穿孔部閉鎖術は腹腔鏡下で開腹術と全く同様の手技が可能であり,その低侵襲性を考えると腹腔鏡下穿孔部閉鎖術が十二指腸潰瘍穿孔に対する第1選択の術式として広く普及する可能性がある.ここでは,われわれの行っている腹腔鏡下穿孔部閉鎖術(大網被覆術)の手技につき述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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