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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻12号

1995年11月発行

文献概要

特集 消化器癌手術における皮膚切開と術野展開の工夫

胸部食道癌手術

著者: 坂本隆1 清水哲朗1 榊原年宏1 斎藤光和1 山下厳1 藤巻雅夫1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1413 - P.1416

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 胸部食道癌に対する教室の標準術式は,頸部リンパ節郭清・腹部リンパ節郭清・食道再建術をまず行い,その後胸部食道切除・縦隔リンパ節郭清を行う,いわゆる食道再建先行術式である.体位は仰臥位から左側臥位へ変換する.頸部ではU字型の皮膚切開を,腹部では正中切開をおき,2チームで手術を進行する.開胸は原則として右側としている.後側方開胸を第5肋骨を切除したうえで,第5肋骨床で行っており,この方法では胸部食道の全長にわたり十分な視野が得られる.気管内挿管には左右独立換気用チューブを用い,開胸後右肺を虚脱させると視野はさらに良好となる.皮膚切開及び術野の展開には局所解剖を熟知しておくことが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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