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特集 消化器癌手術における皮膚切開と術野展開の工夫
噴門部胃癌手術
著者: 沢井清司1 高橋俊雄1
所属機関: 1京都府立医科大学第1外科
ページ範囲:P.1419 - P.1422
文献購入ページに移動 噴門部胃癌に対する手術は,正碓な術前診断と適切な術前準備のもとに,個々の症例にあった皮膚切開と到達法を選択することが重要である.2cm以上食道浸潤がある例は,縦隔内リンパ節移転の可能性が高いので,胴切り法により十分な下部食道の切除と,縦隔内リンパ郭清を行う.すなわち,術前診断で2cm以上食道浸潤している可能性がある例には,右肋弓下切開で開腹し,開腹所見から,皮膚切開を左上方に延ばして胴切り法を行うか,左下方に延ばして山型横切開にするかを決定する.食道浸潤がほとんどない例,非治癒因子がある例,poor risk例は開腹のみとするが,痩せ型には上腹部正中切開,肥満型には山型横切開を行う.
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