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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻12号

1995年11月発行

文献概要

特集 消化器癌手術における皮膚切開と術野展開の工夫

噴門部胃癌手術

著者: 沢井清司1 高橋俊雄1

所属機関: 1京都府立医科大学第1外科

ページ範囲:P.1419 - P.1422

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 噴門部胃癌に対する手術は,正碓な術前診断と適切な術前準備のもとに,個々の症例にあった皮膚切開と到達法を選択することが重要である.2cm以上食道浸潤がある例は,縦隔内リンパ節移転の可能性が高いので,胴切り法により十分な下部食道の切除と,縦隔内リンパ郭清を行う.すなわち,術前診断で2cm以上食道浸潤している可能性がある例には,右肋弓下切開で開腹し,開腹所見から,皮膚切開を左上方に延ばして胴切り法を行うか,左下方に延ばして山型横切開にするかを決定する.食道浸潤がほとんどない例,非治癒因子がある例,poor risk例は開腹のみとするが,痩せ型には上腹部正中切開,肥満型には山型横切開を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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