icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻12号

1995年11月発行

文献概要

特集 消化器癌手術における皮膚切開と術野展開の工夫

噴門部胃癌手術

著者: 愛甲孝1 夏越祥次1 高尾尊身1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1429 - P.1432

文献購入ページに移動
 噴門部胃癌に対し根治性が得られる場合には,条件が許せば積極的に開胸する方針をとっており,そのアプローチとして斜め胴切り法を採用している.その際の皮膚切開と術野展開の工夫としては,左上肢を挙上して左背部に枕をおき約45度の右半側臥位とする.体位固定に際しては腹部と胸部とをねじるようにし胸部側をより強い側臥位とする.左肩甲骨下縁内側から,第7肋間に沿って前方へ肋骨弓に至り,上腹部を斜めに横切るように正中線に達する斜走皮切としている.本法は一般に行われている左開胸・開腹連続切開法と原則的には同じ到達経路であるが,左肩甲骨下縁背側から十分に切り込んでおり,あえて斜め胴切り法と称している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?