文献詳細
文献概要
特集 消化器癌手術における皮膚切開と術野展開の工夫
肝臓癌手術
著者: 小玉雅志1 小山研二1
所属機関: 1秋田大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1453 - P.1457
文献購入ページに移動 肝切除において良好な手術野を得るための皮膚切開と術野展開の要点を示す.
1.仰臥位で左右肋骨弓下に弧状の横切開を行い頭側に正中切開を加える皮膚切開をおく.
2.開腹後,左右の腹壁創切離縁に1-0絹糸をかけ,男性なら乳輪外側,女性なら乳房の頭側外方の皮膚と結紮固定する.ついで,左右の肋骨弓下に吊り上げ式牽引鉤をかけ前方頭側に牽引する.
3.肝十二指腸間膜内の肝動脈,胆管,門脈にこの順に到達しテーピングをする.
4.肝鎌状間膜,肝冠状問膜,肝三角間膜の切離,肝と下大静脈との剥離,短肝静脈の結紮切離をし,肝を遊離する.
5.肝上下の下大静脈をテーピングする.
1.仰臥位で左右肋骨弓下に弧状の横切開を行い頭側に正中切開を加える皮膚切開をおく.
2.開腹後,左右の腹壁創切離縁に1-0絹糸をかけ,男性なら乳輪外側,女性なら乳房の頭側外方の皮膚と結紮固定する.ついで,左右の肋骨弓下に吊り上げ式牽引鉤をかけ前方頭側に牽引する.
3.肝十二指腸間膜内の肝動脈,胆管,門脈にこの順に到達しテーピングをする.
4.肝鎌状間膜,肝冠状問膜,肝三角間膜の切離,肝と下大静脈との剥離,短肝静脈の結紮切離をし,肝を遊離する.
5.肝上下の下大静脈をテーピングする.
掲載誌情報