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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻12号

1995年11月発行

文献概要

特集 消化器癌手術における皮膚切開と術野展開の工夫

肝臓癌手術

著者: 小玉雅志1 小山研二1

所属機関: 1秋田大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1453 - P.1457

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 肝切除において良好な手術野を得るための皮膚切開と術野展開の要点を示す.
 1.仰臥位で左右肋骨弓下に弧状の横切開を行い頭側に正中切開を加える皮膚切開をおく.
 2.開腹後,左右の腹壁創切離縁に1-0絹糸をかけ,男性なら乳輪外側,女性なら乳房の頭側外方の皮膚と結紮固定する.ついで,左右の肋骨弓下に吊り上げ式牽引鉤をかけ前方頭側に牽引する.
 3.肝十二指腸間膜内の肝動脈,胆管,門脈にこの順に到達しテーピングをする.
 4.肝鎌状間膜,肝冠状問膜,肝三角間膜の切離,肝と下大静脈との剥離,短肝静脈の結紮切離をし,肝を遊離する.
 5.肝上下の下大静脈をテーピングする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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