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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻12号

1995年11月発行

文献概要

特集 消化器癌手術における皮膚切開と術野展開の工夫

胆道・膵癌手術—胆道・膵癌に対する上腹部横切開,吊上げ鉤,オクトパス鉤を用いた手術

著者: 高橋伸1 池田信良1 玉川英史1 富川盛啓1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.1459 - P.1464

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 胆道・膵癌に対する手術は操作が多く複雑である.安全で確実な手術を行うには上腹部の広い視野を得ることが大切で,術野展開の工夫が必要となる.われわれは胆道・膵癌症例に対して上腹部横切開を行い,吊上げ鉤とオクトパス鉤を用いて良好な視野を得ている.横切開のため創の延長が容易であり,膵頭十二指腸の授動,肝十二指腸間膜への右方からのアプローチ,膵全摘となった場合の左方からのアプローチなどで効力を発揮する.今回は全胃保存膵頭十二指腸切除術今永法をモデルとして,開創法,到達経路,術野展開のポイント,閉腹法など手術の実際について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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