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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻2号

1995年02月発行

特集 消化器癌画像診断のノウ・ハウ

胃癌の画像診断法—画像診断からみた胃癌の手術法の選択

著者: 古河洋1 平塚正弘1 岩永剛1 今岡眞義1 石川治1 甲利幸1 佐々木洋1 亀山雅男1 大東弘明1 中森正二1 中野博史1 安田卓司1

所属機関: 1大阪府立成人病センター外科

ページ範囲:P.157 - P.162

文献概要

 胃癌の術前画像診断は,従来の「存在」と「部位」診断のみではなく,手術法の選択にも役立つものでなくてはならない.来院時にまず胃透視・胃内視鏡による癌の存在診断を行う.癌であることが明らかになれば詳しい内視鏡(色素法,stepwise biopsyなど),超音波内視鏡検査などを行い,早期胃癌に対する内視鏡切除,開腹縮小切除,十分な郭清を伴う手術,の適応を判定する.進行癌の場合,エコー,CT,MRI,注腸造影を行い,切除の可否,切除・郭清の範囲を決める.特にスキルス胃癌や膵頭部浸潤が疑われる場合は血管造影を行い,浸潤範囲,血管の変異を診断する.このように詳しい検査を行ってもなお不十分なことが多く,縮小手術では念のため胃を切開し近傍のリンパ節を郭清している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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