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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻2号

1995年02月発行

臨床外科トピックス 消化器外科領域におけるサイトカインとその周辺・11

IL-2/LAKによる消化器癌治療の試み

著者: 松本純夫1

所属機関: 1藤田保健衛生大学第2教育病院外科

ページ範囲:P.231 - P.236

文献概要

はじめに
 リンパ球浸潤の強い固形癌の予後は良好との報告1)は以前からある.そのため,リンパ球は癌細胞に対して何らかの働き,特に抑制作用を発揮している可能性が指摘されてきたが,長い間,リンパ球浸潤の機序は不明であった.インターロイキン-2(IL-2)がin vitroでリンパ球を分裂増殖させることが報告された2)ときから,癌細胞に対する抗腫瘍作用が期待されたことは当然である.
 本稿では,IL-2およびlymphokine-activated killer cells(LAK細胞)についての知見を述べるが,主として臨床応用の面から概説し,ついで筆者が行ってきた胸管リンパ球から誘導したLAKの成績もあわせて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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