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臨床報告・1
虫垂炎にて発症した同性愛者赤痢アメーバ症の1例
著者: 松田圭二1 斎藤英昭1 金沢孝満1 佐々木慎1 鈴木公孝1 武藤徹一郎1
所属機関: 1東京大学医学部第1外科
ページ範囲:P.379 - P.383
文献購入ページに移動アメーバ赤痢は法定伝染病であり,1970年代には年間発生例は10例前後であったが,1980年より増加傾向を認め,1986年には140例を数えるようになった.しかし,虫垂炎で発症したアメーバー赤痢はまれである.また男性同性愛者と特定できたアメーバー赤痢患者では,HBウイルス抗原抗体陽性率は36%,梅毒反応陽性率は40%,HIV陽性率は5%と,男性同性愛者の性行為感染症として注目を浴びている.今回われわれは,虫垂炎で発症した男性同性愛の既往をもつ赤痢アメーバ症の1例を経験したので報告する.
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