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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻3号

1995年03月発行

文献概要

臨床報告・1

虫垂炎にて発症した同性愛者赤痢アメーバ症の1例

著者: 松田圭二1 斎藤英昭1 金沢孝満1 佐々木慎1 鈴木公孝1 武藤徹一郎1

所属機関: 1東京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.379 - P.383

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はじめに
 アメーバ赤痢は法定伝染病であり,1970年代には年間発生例は10例前後であったが,1980年より増加傾向を認め,1986年には140例を数えるようになった.しかし,虫垂炎で発症したアメーバー赤痢はまれである.また男性同性愛者と特定できたアメーバー赤痢患者では,HBウイルス抗原抗体陽性率は36%,梅毒反応陽性率は40%,HIV陽性率は5%と,男性同性愛者の性行為感染症として注目を浴びている.今回われわれは,虫垂炎で発症した男性同性愛の既往をもつ赤痢アメーバ症の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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