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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻4号

1995年04月発行

文献概要

臨床報告・1

半月状線ヘルニアと誤診した,欠損歯牙に起因すると考えられた腹壁膿瘍の1治験例

著者: 平野鉄也1 古山裕章1 川上義行1 安東勝宏1 土谷利晴1 三木康平2

所属機関: 1岸和田市民病院外科 2岸和田市民病院歯科

ページ範囲:P.525 - P.528

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はじめに
 誤嚥された魚骨や歯牙などの異物は,消化されるか自然に排泄されることが多いが,稀に消化管を穿通し,腹膜炎,腹腔内膿瘍,肉芽腫の形成などをきたすことが報告されている1-3)が,腹壁に穿通し膿瘍を形成したという報告はほとんどみあたらない.今回われわれは,欠損した歯牙に起因すると考えられ,半月状線ヘルニアと誤診した腹壁膿瘍の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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