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臨床報告・1
S状結腸癌膀胱浸潤に対する膀胱全摘および回腸代用膀胱による再建術—本邦初の経験
著者: 山本秀伸1 木村純2 亀田博2
所属機関: 1札幌東徳洲会病院泌尿器科 2北海道大学医学部第1外科
ページ範囲:P.541 - P.544
文献購入ページに移動大腸癌においては,隣接臓器浸潤がある場合でも遠隔リンパ節や血行性転移が比較的少ないという報告があり1),大腸癌が他臓器まで伸展した場合では積極的な合併切除が根治性を高めるうえで不可欠である1,2).しかし,その一方,合併切除による臓器機能消失を考慮すれば,quality of life(QOL)をなるべく低下させない再建術を行うこともまた重要であると考える.
今回筆者らは,S状結腸癌膀胱浸潤例に対し膀胱全摘後,回腸Sパウチによる膀胱置換術(排尿式代川膀胱造設術)を施行し,良好な成績を得たので報告する.
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