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特集 画像診断が変わる? MRIの新しい展開
MRマンモグラフィー
著者: 吉本賢隆1 霞富士雄1
所属機関: 1癌研究会附属病院外科
ページ範囲:P.589 - P.594
文献購入ページに移動 乳腺疾患に対するMRI診断法は,MRIのハード,ソフトの両面での技術革新によって新しい展開を迎えている.各種の高速スキャン法,脂肪抑制撮像法,3D撮像法の開発に加えて,MIP処理,サブトラクション法などの画像処理技術,造影剤(Gd-DTPA)の利用が新しいMRマンモグラフィーの発展に寄与している.MRマンモグラフィーでは,乳癌の乳管内進展や間質浸潤,多発癌などの癌進展を描出できることが明らかにされており,従来の画像診断法とは違った全く新しい診断分野が開拓されている.今後,乳房温存療法など治療の縮小化が進むことが予想されるが,MRマンモグラフィーはこのような臨床のニーズに大きく寄与しうることが期待される.
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