文献詳細
メディカル・エッセー 「残りの日々」・5
文献概要
私は夜泣きをするこどもであった.夢をみては「怖いー,怖いー」 と泣き叫ぶ,夜驚症(nightmare)であったのだろう.泣いているときに目覚めていたかどうかは覚えていないが,たびたびのことであったので 「手をにぎってあげるから,もう怖くないよ」 というやさしい母親の言葉とともに夢の内容を,現在でもありありと思い出すことができる.
その怖い夢は,自分の体が大きくふくれだして風船のようにパンクしそうになるものであった.
その怖い夢は,自分の体が大きくふくれだして風船のようにパンクしそうになるものであった.
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