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特集 外科臨床医のための基本手技
文献概要
この数年来の外科手術手技の進歩は著しく,腹腔鏡下手術をはじめとして,従来の常識をくつがえす革命的変化を遂げつつある.消毒法においてもそれは例外ではない.優秀な消毒剤の開発はもとより,皮膚消毒,手指消毒も,今までの習慣的,経験的方法から大きく変化しようとしている.手指消毒時間の短縮,手洗い用ブラシの見直し,術前剃毛の見直しなどがその例である.一方,感染症にしても,日和見感染,B型肝炎,C型肝炎,AIDS,MRSAなどの登場が大きな社会的問題となっている.これらのことを踏まえて,手術スタッフからの感染予防,患者自身からの汚染防止,手術室などの環境清浄化について,その概要を述べる.
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