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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻6号

1995年06月発行

特集 外科臨床医のための基本手技

局所麻酔法

著者: 石埼恵二1

所属機関: 1群馬大学医学部麻酔・蘇生科

ページ範囲:P.709 - P.712

文献概要

 局所麻酔法は日常診療で非常によく用いられる,意識のある状態での麻酔法である.意識があるのでコミュニケーションがとれ,全身に及ぼす影響が少なく安全性が高い.しかし,麻酔効果が不確実なことや,まれにアレルギーや痙攣などの合併症が起こるので,救急処置の行える場所で施行する必要がある.局所麻酔法は,浸潤麻酔(表面麻酔を含む)と神経ブロック(腰椎麻酔,硬膜外麻酔を含む)に分類される.1回投与量はキシロカインで200mg,エピネフリン添加で500 mgとされている.追加投与は1時間後に半分量以内にとどめ,血中濃度が高くならないように注意する.神経ブロックをうまく利用すると,少量の局所麻酔薬で最大の効果を期待できる.脊椎麻酔では,低血圧,呼吸抑制に注意する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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