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特集 外科臨床医のための基本手技
文献概要
創傷は一般外科医が救急の場でしばしば遭遇する外傷であり,止血,創の無菌法,損傷の修復など,創傷治療の基本的原則に基づいた局所治療を行わなければならないが,同時に症状の軽重により,局所の治療のみでよいのか,呼吸,循環など全身管理を要するのかを判断して治療にあたることが肝要である.また,顔面など醜形を残してはいけない部位,機能温存が求められる部位の治療にあたっては形成外科的処置が要求される.咬傷については,創のdébridementと開放創が原則であり,熱傷は小範囲なら外来通院治療が可能であるが,広範囲熱傷は輸液,感染対策など全身管理が要求され,専門施設への搬送が必要である.
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