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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻7号

1995年07月発行

特集 再発消化管癌を治療する

再発胃癌の治療(1)

著者: 池口正英1 貝原信明1

所属機関: 1鳥取大学医学部第1外科

ページ範囲:P.861 - P.865

文献概要

 再発胃癌33例の治療効果につき検討を加えた.再発胃癌に対する治療後の生存期間は,再発から治療までの期間が短いほど良好であり,再発胃癌といえども早期発見,早期治療が重要と考えられた.対症療法のみに終わった症例(n=9)の生存期間中央値は3か月であった再発病巣を切除しえなくとも化学療法を施行しえた症例では,EAP療法(n=7)で奏効率33%(評価可能例6),生存期間中央値が6か月であったのに対し,FAP療法(n=5)では奏効率40%(評価可能例5),生存期間中央値が14か月と生存期間の延長を認め,FAP療法の有用性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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