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特集 再発消化管癌を治療する
文献概要
再発胃癌33例の治療効果につき検討を加えた.再発胃癌に対する治療後の生存期間は,再発から治療までの期間が短いほど良好であり,再発胃癌といえども早期発見,早期治療が重要と考えられた.対症療法のみに終わった症例(n=9)の生存期間中央値は3か月であった再発病巣を切除しえなくとも化学療法を施行しえた症例では,EAP療法(n=7)で奏効率33%(評価可能例6),生存期間中央値が6か月であったのに対し,FAP療法(n=5)では奏効率40%(評価可能例5),生存期間中央値が14か月と生存期間の延長を認め,FAP療法の有用性が示唆された.
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