文献詳細
特集 再発消化管癌を治療する
文献概要
1946年から1990年までに癌研究会附属病院外科で切除された胃癌8,230例の再発死亡は2,638例(32.1%)であった.再発(再燃)形式は,腹膜再発が最も多く12.3%で,ついで血行再発7.9%,局所再発5.2%,遠隔リンパ節再発3.3%,残胃再発0.7%の順であった.初回手術と同様,再発例にも根治切除が可能か否か検討する必要があるが,実際には残胃再発,一部の腹膜再発や局所再発例などが外科的適応となった.再発胃癌に対する治療の中心は化学療法であり,投与経路を考慮した集学的治療が望まれている.
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