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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻7号

1995年07月発行

文献概要

特集 再発消化管癌を治療する

再発胃癌の治療(3)

著者: 古河洋1 平塚正弘1 岩永剛1 今岡真義1 石川治1 甲利幸1 佐々木洋1 亀山雅男1 大東弘明1 中森正二1 中野博史1 安田卓司1

所属機関: 1大阪府立成人病センター外科

ページ範囲:P.875 - P.880

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 再発胃癌の治療は多く行われているが,その病態が一定でないことから治療効果の判定は容易ではない.腹膜再発に対しては,EAP,CDDP+5—FU,FAPなどの全身療法が行われ,それぞれ有効であった.また,MMC, CDDP腹腔内投与も有効であった.また,後腹膜再発では尿管ステント,人工肛門は有用である.肝再発に対しては,局所のみならば切除も有効であった.しかし,多くは多発であり,動注化学療法やTAEが有効であった.さまざまな治療により,腹水の消失,腫瘤の縮小など「有効」例がみられたが,生存期間の延長につながったかどうか判定することは困難であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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