icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻7号

1995年07月発行

文献概要

臨床外科交見室

輸血血液管理について—T & S(Type & Screen)採用の試み

著者: 新井元順1

所属機関: 1磐城共立病院

ページ範囲:P.917 - P.917

文献購入ページに移動
 平成4年の厚生省医療指導の際,血液製剤の管理体制の不備を指摘され,改善計画書を呈示してご勘弁いただいたことがある.当時,血液製剤は薬局が窓口業務を行っていたのだが,薬局は在庫機能をもたず,主治医管轄のもとで各病棟が保管していたので,きわめて非合理的な体制で,指導官の指摘はもっともであった.薬局事務は各病棟からの注文を新規発注,返品再配分で帳尻を合わせるのに超勤の連続であった.
 計画は,輸血センターを設置して血液製剤の中央集中管理を行うというものであった.計画が遅々として進まない理由は,薬局,検査部のどちらが担当するかなどの見解がまとまらなかったためである.結局,検査部の血液関係職員の協力を得ることができ,中央検査部に輸血室を併設することになったが,24時間体制とするための当直問題でさらにもめ,当院の輸血管理中央機構は昨年7月に発足したばかりである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら