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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻8号

1995年08月発行

イラストレイテッドセミナー・17

はじめての腹会陰式直腸切断術 Lesson 2

著者: 篠原尚1

所属機関: 1京都大学第2外科

ページ範囲:P.1043 - P.1049

文献概要

 10.直腸前方剥離に移る.先に切開したダグラス窩の翻転部腹膜を2本のコッヘル鉗子で把持し,助手に挙上してもらう.白い綿のような後前立腺間隙にクーパー剪刀で入っていくと,やがて左右の精嚢(女性では腟後壁)が現われる.剥離の層が正しければ,直腸側にはDenonvil-liers筋膜が付着しているはずである.後前立腺間隙の両サイドは膀胱の側方靱帯につきあたり,それを強引に切離すると骨盤神経叢からの膀胱枝が損傷される.せっかくの自律神経温存術式も水の泡になってしまうので,できるだけクーパー剪刀を直腸壁に沿わせて剥離する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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