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臨床報告・1
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を合併した胃癌の1例
著者: 増子洋1 坂本隆1 日野浩司1 斎藤素子1 藤巻雅夫1 森岡尚夫2
所属機関: 1富山医科薬科大学第2外科 2富山県済生会高岡病院内科
ページ範囲:P.1079 - P.1084
文献購入ページに移動特発性血小板減少性紫斑病(以下,ITP)は,それ自体治療に難渋する疾患であるが,ITPを合併する症例に対し,外科的手術侵襲を加える場合,術中・術後の出血,創傷治癒の遅延に対し,十分な管理が必要である.また,脾摘はITPに対する治療として確立している.
今回われわれは,20年以上に及ぶステロイド療法にて管理されたITPに合併した胃癌に対し,術前免疫グロブリン大量療法を行い,脾摘および幽門側胃切除術を施行し得た1例を経験したので報告する.
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