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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻8号

1995年08月発行

臨床報告・1

発病が気づかれなかった,虫垂炎に続発したと思われる自覚症状に乏しかった腸腰筋膿瘍の1例

著者: 田中洋輔1 松本康久1 高橋晃1 小越章平1 久直史2 木俵光一3

所属機関: 1高知医科大学第2外科 2高知医科大学放射線科 3木俵病院

ページ範囲:P.1089 - P.1093

文献概要

はじめに
 腸腰筋膿瘍は,本邦では脊椎カリエスの減少により,認識がないと鑑別診断から抜け落ちてしまう稀な疾患となっていたが,近年,CT,超音波断層診断などの画像診断装置の普及により非結核性化膿性膿瘍の報告が増加している1,2).それらの報告は,整形外科,内科,外科,泌尿器科,婦人科領域に分散し,高熱,疼痛,腸腰筋肢位(Psoasstel-lung)の明らかな自他覚的症状があり,画像診断所見と合わせて診断されている.
 今回われわれは,右下腹部腫瘤を主訴として来院し,上記症状に乏しかったため診断に苦慮した症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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