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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻9号

1995年09月発行

文献概要

カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・9 胃・十二指腸

腹腔鏡下選択的近位迷走神経切離術

著者: 桜町俊二1 木村泰三1 吉田雅行1 小林利彦1 高林直記1 鈴木憲次1 鈴木浩一1 竹内豊1

所属機関: 1浜松医科大学第1外科

ページ範囲:P.1107 - P.1113

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はじめに
 現在,消化性潰瘍に対する治療は,酸分泌抑制剤を中心とする内科治療が第1選択であることは言うまでもない.しかし,投薬治療は長期効果がなく,治療後の高い再発率が大きな問題として残されている.腹腔鏡下選択的近位迷走神経切離術(以下本手術)は,外科手術の持つ長期効果と,腹腔鏡下手術の持つ低侵襲性を兼ね備え,内科治療に対抗すべく現れた.もちろん,その背景には,腹腔鏡下手術の爆発的とも言える普及があることは,周知の通りである.
 本手術は,1991年Baileyら1)により始められ,その後いくつかの術式が報告されている2-5).ここでは,われわれの手術手技を中心に,写真を提示しながら解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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