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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻9号

1995年09月発行

文献概要

特集 出血させない消化器癌手術

出血させない食道癌手術(3)

著者: 内田雄三1 村上信一1 野口剛1 松本克彦1 橋本剛1 挾間田伸介1

所属機関: 1大分医科大学第2外科

ページ範囲:P.1127 - P.1131

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 食道癌に対する食道切除・再建術においては,その郭清は頸,胸,腹の多領域に及び,必然的にそれなりの出血を伴う.手術時の出血にはその目的を達成するためには避けることのできない最小限の出血と,適応の誤り,解剖学的知識の不足,未熟な手術手技などによる不必要な出血とがあり,後者に対しては出血量を少なくするためのあらゆる工夫がなされねばならない.出血部位はほぼ決まっており,胸壁,食道裂孔,食道固有動脈,気管支動脈,気管分岐部,頸胸境界部などである.これらの解剖学的特徴を十分に理解し,正しい手術手技を駆使することにより無駄な出血を防止することが可能である.このことが患者のQOLの向上と医療費の節減に寄与する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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