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文献詳細

雑誌文献

臨床外科50巻9号

1995年09月発行

文献概要

私の工夫—手術・処置・手順・13

血管吻合を付加した食道再建術

著者: 遠藤将光1 中川正昭2

所属機関: 1石川県立中央病院胸部心臓血管外科 2石川県立中央病院一般消化器外科

ページ範囲:P.1198 - P.1198

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 食道再建後の縫合不全の原因の1つに,血流障害からの虚血が考えられている.われわれは遊離空腸や血管柄付き皮弁ではもちろんであるが,胃管や空腸,結腸で再建した場合でも,血流障害が危惧される症例には積極的に血管吻合を付加している.
 対象は過去6年間に血管吻合を付加した食道再建例13例で,食道癌7例(Ce,Im各3例,Iu1例),下咽頭癌4例,甲状腺癌の食道浸潤,胃管再建後吻合部壊死各1例であった.下咽頭癌の1例では皮膚の合併切除を要し,同部を血管柄付き前腕皮弁で二期的に再建したため,計14回27か所の血管吻合を行った.再建には遊離空腸を6例,結腸3例,胃管,空腸を各2例,皮弁を1例に使用した.結腸および空腸での再建5例中4例は胃切除術後例であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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