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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻1号

1996年01月発行

特集 乳房温存療法の適応と実際

Tisに対する乳房温存療法の適応

著者: 大内憲明1 石田孝宣1

所属機関: 1東北大学医学部第2外科

ページ範囲:P.33 - P.37

文献概要

 非侵潤癌(Tis)に対する乳房温存療法の適応について,1)血性乳頭分泌を伴うTis,2)微細石灰化を伴うTisに分けて述べた.Tisはmastectomyによりほぼ100%の生存率が得られるため,乳房内再発の危険がある温存療法には躊躇がある.しかし,Tisは浸潤癌に先行する早期の病変であり,mastectomyがTisに対する治療としてoversurgeryとなっていることは否めない.治療にあたっては患者のQOLを十分に考慮した上で,温存療法の可能性を追求しながら,慎重に対応すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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