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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻1号

1996年01月発行

イラストレイテッドセミナー・22

はじめての胃全摘術 Lesson 2

著者: 篠原尚1

所属機関: 1京都大学第2外科

ページ範囲:P.77 - P.82

文献概要

 14.肝を挙上し“まんなかの”鉤をかける.小網の右上に小切開を加え,そこから大ケリー鉗子を入れてガイドしつつ,肝外側区域付着部に沿って小網を電気メスで切開する.食道に達したらその前面を横断し,さらに脾上極を少し廻り込むくらいまで後腹膜を切開しておく.食道を越えるとほとんど垂直に降りていくような感じになる.食道までは2枚,それ以降は1枚の膜である.食道前面では横隔膜漿膜移行部の手前0.5〜1.0cmのところを横断する.あとで吻合部の覆いとしてこの漿膜を利用するためである.前立ちは右手に腸ベラを持ち食道前面に被さる肝外側区域を圧排,左手で脾(腸が挙上していることもある)を下方に圧排して視野をつくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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