臨床外科51巻10号

1996年10月発行

臨床報告・1

CPAOAに陥った両側同時自然気胸に対し二期的手術を行い救命しえた1例

著者： 米山哲司¹ 米沢圭¹ 東久弥¹ 森茂¹ 二村学¹ 白子隆志¹ 横尾直樹¹

所属機関： ¹綜合病院高山赤十字病院外科

ページ範囲：P.1347 - P.1350

文献概要

はじめに
　自然気胸の原因の一つである気腫性肺嚢胞症はしばしば両側に認められるが，両側同時に気胸を発生することは稀である．今回筆者らはcardio-pulmonary arrest on arrival（以下CPAOA）に陥った両側同時自然気胸の症例に対し，二期的手術を行い救命しえたので若干の文献的考察を加え報告する．