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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻11号

1996年10月発行

文献概要

特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理 Ⅰ.術式別:術前患者管理の実際 1.頸部手術

上皮小体機能亢進症手術

著者: 宮内昭1

所属機関: 1香川医科大学第2外科

ページ範囲:P.23 - P.27

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 上皮小体機能亢進症には病態のまったく異なる原発性と続発性(腎性)があり,両者の術前の準備には大きな相違点がある.原発性上皮小体機能亢進症ではまず正確な診断が大切であり,(1)機能亢進症であることの診断,(2)病的腫大腺の部位と質の診断,(3)機能亢進症に続発する病変の診断の3段階に分けて考える.通常は特別な術前管理を要しないが,血清Ca 12mg/dl以上のときは補液などの処置を要し,高Ca血症クリーゼのときは緊急手術も考える.続発性では手術の適応の判断が最も重要である.循環器系などの合併症に注意し,術前に血液透析し,術後管理を計画する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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