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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻11号

1996年10月発行

文献概要

特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理 Ⅰ.術式別:術前患者管理の実際 5.胃・十二指腸手術

迷走神経切離術

著者: 柏木秀幸1 渡辺正光1 青木照明1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学外科学講座第2

ページ範囲:P.99 - P.104

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 迷走神経切離術(迷切術)は,迷切術単独術式と迷切術兼幽門洞切除術に分けられ,選択的近位迷走神経切離術と選択的胃迷走神経切離術兼幽門洞切除術が用いられている.前者は機能温存に,後者は潰瘍再発予防に重きが置かれている.これらの術式の対象は,主に再発性,薬物治療抵抗性の十二指腸潰瘍である.術前管理として重要なことは,個々の患者の病態を踏まえ,迷切術を含めた外科治療の効果を予測することであり,そのためには術前の胃液検査が必要となる.対象となる疾患の病態に対する外科治療の効果,そして外科治療自体のもたらす術後障害(後遺症)に対する認識は,患者に対するインフォームドコンセントの観点からも重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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