icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻11号

1996年10月発行

文献概要

特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理 Ⅰ.術式別:術前患者管理の実際 6.大腸・肛門手術

痔核・痔瘻手術

著者: 辻順行1 高野正博1 黒水丈次1

所属機関: 1福岡高野病院

ページ範囲:P.140 - P.144

文献購入ページに移動
 肛門疾患のなかでも痔核,痔瘻はもっとも頻度の高い疾患で,手術が手軽に行われる傾向にある.しかし,肛門部は消化管の出口に位置し,術後においては術創に便が付着するため一度合併症が生じると,他の消化管と比べて症状が表面化しやすく,それだけに術前の症状を把握し,適切な手術を行うことが重要である.当院では術前の検査として,問診,視診,触診の他,肛門内圧,肛門エコー,defecographyなどの直腸肛門機能検査を行っている.これらの検査結果を分析することによって,原疾患に対してより確実な治療を行うだけでなく,副病変に対しても確実な処置を行い,さらに機能検査の結果も参考にし肛門機能を損なわない手術を行うように努めている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?