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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻11号

1996年10月発行

特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理

Ⅰ.術式別:術前患者管理の実際 8.胆嚢・胆管手術

総胆管切開術

著者: 青木洋三1 植阪和修1 中村昌文1 南光昭1 庄野嘉治1 嶋本哲也1 平林直樹1 榎本勝彦1

所属機関: 1橋本市民病院外科

ページ範囲:P.164 - P.168

文献概要

 十二指腸上部総胆管切開術(supraduodenal choledochotomy)に代表される総胆管切開術は,単独より他の術式に付随して「従」の操作として施行されることが多い.それだけに,術前・術後は胆道感染,黄疸,肝硬変など併存病変の影響を少なからず受け,術前における併存病変への対処が,本術式成功の重要なポイントの一つである.したがって,術前には必要に応じて抗生物質による化学療法,減黄術,肝庇護療法などを行い,全身状態の改善を図った後リスクを慎重に判定することが肝要である.本術式そのものは比較的簡単な手技であるが,neg-ative choledochotomyを可及的に回避するためにも,適応を十分に理解したうえで施行したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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