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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻11号

1996年10月発行

特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理

Ⅱ.特殊な病態の術前患者管理 2.呼吸器系

間質性肺炎・肺線維症

著者: 河野匡1 古瀬彰1

所属機関: 1東京大学医学部胸部外科

ページ範囲:P.336 - P.337

文献概要

 間質性肺炎IIP(idiopathic interstitial pneu-monia)は,UIP(usual interstitial pneumonia),DAD (diffuse interstitial damage),BOOP(bronchiolitis obliterans organizing pneumo-nia),DIP(desquamative interstitial pneumo-nia),LIP(lymphocytic interstitial pneumonia)などに分類されるが,手術適応や術前準備と関連するのはその症例の重症度である.間質性肺炎や肺線維症を有する症例に対して手術を行う場合,これらの疾患が手術の対象となる場合と,これらの疾患が手術の対象疾患の合併症である場合がある.欧米などで行われている間質性肺炎,肺線維症症例に対する肺移植手術は当面わが国で行われる見込はなく,間質性肺炎や肺線維症自体が手術によって軽快する疾患ではないため,これらが手術の対象となる場合には基礎疾患(表)を診断するための生検が手術の主たる目的となる.これらが合併疾患となる場合には手術の対象疾患によって手術の術式が異なる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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