文献詳細
特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅱ.特殊な病態の術前患者管理 6.腎・尿路系
文献概要
はじめに
前立腺肥大症(BPH)は高齢者の疾患であり,組織学的には60歳以上の男子の60%以上に認められる.このうち臨床的に問題になるのは10〜47%程度であろうと推測される1).我が国の高齢化は急速に進んでおり,65歳以上の男子人口は,1990年の601万人から2010年の1,187万人へとほぼ倍増するものと推計されている2).これに伴い,一般外科術前の合併症としてBPHの頻度も増加すると思われる.
前立腺肥大症(BPH)は高齢者の疾患であり,組織学的には60歳以上の男子の60%以上に認められる.このうち臨床的に問題になるのは10〜47%程度であろうと推測される1).我が国の高齢化は急速に進んでおり,65歳以上の男子人口は,1990年の601万人から2010年の1,187万人へとほぼ倍増するものと推計されている2).これに伴い,一般外科術前の合併症としてBPHの頻度も増加すると思われる.
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