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文献詳細

雑誌文献

臨床外科51巻11号

1996年10月発行

特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理

Ⅱ.特殊な病態の術前患者管理 7.感染症

敗血症

著者: 谷徹1 蔦本慶裕1

所属機関: 1滋賀医科大学第1外科

ページ範囲:P.377 - P.378

文献概要

症状と診断
 敗血症は従来,遠隔臓器にも障害を起こす感染症と考えられ,血中に菌を同定することが必要とする考えもあったが,明確な定義は存在しなかった.現在敗血症は感染症に起因したSIRS(Sys-temic Inflammatory Response Syndrome)と定義することができ1),その診断としては,全身的な炎症の存在,明らかな感染(巣)の存在,血行動態の異常などを確認することが必要である.症状は頻脈,呼吸促進,体温の変化,白血球増多・減少などで示される感染に対する全身反応として出現し,ショックの場合温かく紅潮した皮膚が特徴(warm shock)とされ,その極期には皮膚蒼白,四肢冷感・チアノーゼなどが観察される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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