文献詳細
特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅱ.特殊な病態の術前患者管理 7.感染症
文献概要
はじめに
MRSA感染症は,1)主に術後感染症(腸炎,肺炎,腹腔内感染症など)として発症し,2)発症後の病態の進展が急激で重症化しやすい,3)日和見感染としての性格をもつ,4)有効な抗生物質が少ない,5)院内感染としての対策が必要になる,などの性格を有する1).現在,MRSAは広く蔓延しているため,これを根絶することは不可能である.それゆえ,感染の予防よりMRSA保菌者の発症の予防に主眼を置いた対処が術前からなされなければならない2).
MRSA感染症は,1)主に術後感染症(腸炎,肺炎,腹腔内感染症など)として発症し,2)発症後の病態の進展が急激で重症化しやすい,3)日和見感染としての性格をもつ,4)有効な抗生物質が少ない,5)院内感染としての対策が必要になる,などの性格を有する1).現在,MRSAは広く蔓延しているため,これを根絶することは不可能である.それゆえ,感染の予防よりMRSA保菌者の発症の予防に主眼を置いた対処が術前からなされなければならない2).
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