文献詳細
特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅱ.特殊な病態の術前患者管理 7.感染症
文献概要
はじめに
本来真菌は皮膚や消化管に常在するフローラでありヒトに対する病原性は低く,これが感染症として臨床的に発現するには宿主の免疫能低下や,抗生剤による常在菌叢の破壊などの要因が存在する必要がある.近年深在性真菌感染症に遭遇する機会は増加しているが,このほとんどはカンジダによるものである.本稿では術前どのような患者をカンジダ感染のハイリスクグループとして注意すべきか,またカンジダ血症が疑われる患者に対してなすべき検査,治療につき述べる.
本来真菌は皮膚や消化管に常在するフローラでありヒトに対する病原性は低く,これが感染症として臨床的に発現するには宿主の免疫能低下や,抗生剤による常在菌叢の破壊などの要因が存在する必要がある.近年深在性真菌感染症に遭遇する機会は増加しているが,このほとんどはカンジダによるものである.本稿では術前どのような患者をカンジダ感染のハイリスクグループとして注意すべきか,またカンジダ血症が疑われる患者に対してなすべき検査,治療につき述べる.
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