文献詳細
特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅲ.注意すべき状態の術前患者管理
文献概要
月経は視床下部—下垂体—卵巣系のステロイドホルモンの相互作用によって制御される卵巣ホルモンの周期性変化に,子宮内膜が反応することによって発来する.実際には,卵巣の黄体より分泌され,高値を呈したエストロゲンやプロゲステロンが,急速に血中より消退することによって(図),子宮内膜組織の壊死・出血・剥離が起こり月経が始まる.この急激なホルモン環境の変化により,全身的な変化が月経直前や月経期に起こってくる(表)1).
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